【実例あり】三交代勤務者が退職する5つの理由【経験16年のプロが徹底解説】

三交代勤務に興味がある人

「三交代勤務は、手当があって給料いいし残業も少ないって聞くからやってみたい。でもシフト制とか夜勤とか経験ないし自信もない。自分にできるかな。

せっかく転職するなら正社員で長く続けたいけど、辞めていく人も絶対いるはず。どんな人が辞めるのか知りたいです」

こういった疑問に答えます。

• 記事の内容

三交代勤務は、交代勤務手当や深夜業手当で給料が高く、残業も少なく、責任も限定的とあって根強い人気がある働き方です。


一方で、下記の理由で退職する方がいるのも事実です。

せっかく転職したのに「こんなはずじゃなかった..」と退職することがないよう、あらかじめ理解した上で三交代をする必要があります。


この記事を読むと、「三交代勤務を退職する理由」と「おすすめの三交代」がわかります。

※この記事は3分ほどで読めます。

三交代勤務者が退職する5つの理由

三交代勤務は

• 交代手当や深夜業手当で給料が高い
• 勤務時間が短い（実労7時間）
• 有給が取りやすい
• 営業的ノルマなし（精神的ストレス少ない）
• 休日出勤なし
• 残業少なめ
• 平日休みがある
• 通勤が快適（通勤退勤ラッシュを回避できる）
• 個人で仕事を抱え込むことがなくアルバイトのような気楽さがある

こういった強烈なメリットがあります。一方で

こういった理由で退職する方がいるのも事実です。


私は旧財閥系の化学工場で働いています。かなりの好条件です。だけど、それでも辞めていく方が一定数いるんですよね。


ですので今回は、三交代勤務者が辞めていく理由を「実例付き」で紹介していこうと思います。

健康問題

三交代勤務は一般的な仕事より「健康」が重要な意味をもちます。なぜなら、三交代してこそ安定高収入の状態を維持できるから。


ですが、たくさんの障害があるんですよね。例えば

など。

若いうちから三交代を始める方が多いので、「若い」「高収入」「暇な時間あり」この3つが重なって無茶をする方も多いです。その結果、

三交代勤務ができなくなる
↓
無理矢理に日勤（事務職など）に配属
↓
収入、モチベーション低下
↓
退職

こういった最悪のケースが生まれます。

私の職場のケース

三交代というよりは時代のせいもありますが、多くの方が「喫煙」と「飲酒」を日常的にしていました（平成終わりごろの話です）。


すると、若いうちは平気だった体調も50代ぐらいになってくるとあちこち限界がくるんですよね。特に、体への負担が大きい夜勤はきつくて日勤（カレンダー通り）に変わる先輩もおられました。


退職とまではいかなくても肩身は狭くなりますね。自分でやったこととはいえ、ちょっとかわいそうではあります。自分も気をつけなくては..。

家族との時間不足

三交代勤務の時間的欠点として

こういった欠点があります。


ですので、友達や家族と「長時間」一緒に過ごすって意味では不利なんですよね。一般的な人は平日の昼間に仕事や学校ですからね。


特に若いうちは、友達からの誘いを断る場面も多くなりがちで不満がたまりやすいです。これだけならまだしも、他にも不満が重なれば退職につながるケースもあります。

人間関係

この理由がダントツで一番多いです。仕事の内容にもよりますが、上記のように健康や体調に不安を抱えている人は人間関係にも不安を抱えがちです。


「班（チーム）」で行動する場合、他の班の同僚とは休みが合わず疎遠になりがちです。そこで、すれ違いが発生したりもします。

私の職場のケース

私は古くからある大規模な工場で働いています。そこで働く人の最大の特徴は「おとなしい」です。ですが、20人に1人くらいの割合で「おとなしくない人」がいるんですよね。

そこが大問題でして、「おとなしくない人」が無双しがち。まるで、オオカミを羊の群れに放ったような感覚です。逃げ遅れた羊たちは..

私の工場は、ありがたいことに「大手」ですので最近では「コンプライアンス（法令順守）」に積極的です。○○ハラスメントにめちゃくちゃ厳しくなってきています。


違反すると最悪の場合「解雇」にもなりかねません。違反した企業は厚生労働省に吊るしあげられますので。「おとなしい人」が生きやすい世の中になりつつありますね。

慣れるまで時間がかかる

三交代勤務は慣れるまで時間がかかります。なぜなら、以下の3つに同時に慣れる必要があるから。

普通の職業なら「仕事」と「人間関係」に慣れればそれでOK。ですが、三交代は「生活リズム」にも同時に慣れる必要があります。ですので、慣れる前に挫折してしまう方もいます。

勘違いされがちですが「三交代勤務」には慣れます。ネットなどで見る「三交代は慣れないからやめときな」的な意見は、じつは仕事か人間関係に原因がある場合が多いかと。

私の職場のケース

私の職場というよりは、私のケースです。地方fランクとはいえ、「一応」大学を卒業した自分がまさか工場三交代の仕事をするなんて思ってなかったんですよね。


ですので、仕事を始めた当初は何かしんどいことがあるたびに

「こんなとこオレのいる場所じゃない」「大卒のやる仕事じゃない」

とか思ってました。私の場合、上記3つに加えて大卒のプライドも邪魔して慣れるまで時間がかかったんですよね。40代になった今では「理想に限りなく近い仕事」ができたと思っています。

給料や待遇面の不満

三交代勤務は一般的な仕事より不利な面があります（感じ方は人それぞれですが）。

こういった不満を解消するために「各種手当」があるんですよね。働く人が納得する金額ならいいのですがそうじゃない場合退職につながります。


手当が充分でも人手が足りない場合、不足を補うため常に「残業」が発生します。三交代は夜勤があるので、残業がたくさんあるとめちゃくちゃきついです。


一時的ならまだOKですが、「これいつまで続くの？」って状態なら退職の連鎖が発生する可能性もあります。手当（給料）より深刻かもしれないですね。

私の職場のケース

私はありがたいことに「財閥系大企業」の工場ですので、手当や給料に不満はありません。ただし、「どうして仕事してないアイツの方が給料多いの？」といった、どの会社にもありがちな問題はあります。


問題は「人手不足」の方ですね。


以前、いろんな理由が重なって大量に同僚が辞めた時期がありました。こういうのって連鎖するんですよね。


三交代は数名の「班」で構成されてます。各時間帯を各班が担当するんですね。誰かが休むと（辞めると）別の班の誰かが穴埋めのため残業する必要があります。


つまり、大量に辞められると大量の残業が強制的に発生します。で、しんどくなった人がさらに辞める..。工場の場合、即戦力ってのは無理なので「他の部署から応援」ってのも急には難しかったりしますしね。

まだ三交代勤務しないでください【化学工場なら退職を回避できる理由】

三交代の仕事に転職するのはちょっと待ってください。「化学工場のプラントオペレーター」という職業を知ってからにしてください。なぜなら、紹介した5つの退職理由を回避できる可能性が高いから。

「三交代のお悩み完全に解決！」とまではいきませんが、三交代特有のイヤな部分（不利な部分）をある程度回避できます。失敗しない三交代勤務ができます。

化学工場プラントオペレーターとは？

なぜ退職を回避できるのか？：大手が多いから

上記のとおり化学工場は大手が多いです。「三菱、三井、住友」みたいな財閥系企業もありますね。ですので、仕事内容、給料、労働時間などで無理せず働きやすいです。

健康問題

化学工場は、工場とはいえ肉体労働が少ないのが特徴です。主な仕事は

もちろん、夜勤はきついですが部署によっては仮眠OKなところもあります。つまり、肉体的にも精神的にも比較的健康を保ちやすい仕事です。

家族との時間不足

三交代勤務は24時間を3つに分けた8時間勤務です。休憩1時間を入れると実労働7時間。ですので、仕事の日でも自由な時間はかなり多いです。


仕組み上、有給も取りやすいのでイベントや用事があるときは休みやすいですね。

だけどそれは「大手だから」

大手じゃないと人が集まりにくいので、「残業」が頻繁にあったり「有給」を自由に取れなかったりします。

人間関係

人間関係がこじれる原因の多くは「余裕」がないから。その点、大手なら人材や設備、社員の給料などに余裕があるため心の余裕が生まれます。


さらに、大手ならコンプライアンス（法令順守）に厳しいのでパワハラやセクハラをするとクビになりかねません。ですので、完全ではないものの一定の歯止めが効きます。

慣れるまで時間がかかる

三交代は

この3つに同時に慣れる必要があります。ですが、これまでに書いてきたように「仕事内容」と「人間関係」には余裕があります。


ですので、生活リズムに慣れるってことに多くの力を割けるんですよね。私も慣れるまで、「家ではず～っと」寝てました。

つまり、時間はかかりますが「余裕をもって慣れる」ことができます

給料や待遇面の不満

年収の目安は

ボーナスや階級、本人評価、残業時間、手当額、家賃補助、家族構成などで変わりますがこれ以上もらえるかもしれません。平社員でも公務員や中小企業部長クラスの給料です。


有給も全部使えます。年間の休日設定はおそらく100日前後。有給が20日程度と思われますので、年間休日は120日前後。


これに加えて会社独自の休み「指定休（日勤と三交代の不公平感を解消するための休み）」が数日ある場合もあります。

それでも化学工場三交代を辞める理由とは？

これほど条件のいい「化学工場プラントオペレーター」ですが、残念ながら辞めていく方もいます。ここでは4つの例を紹介します。

Aさんのケース：高卒入社→海外赴任→【退職】→他社管理職候補

Aさんは高卒の新卒入社。入社当時は、優秀だけどどこか元気のない雰囲気でした。ですが仕事を覚えていくうちに、先輩からも認められるようになり元気に前向きになっていきました。


それから数年後、私たちの部署のプラント（＝生産設備一式）を海外に移植することになります。評価がすっかり高くなっていたAさんは、海外メンバーに選ばれたんですね。


帰国後、海外で活躍したAさんは三交代オペレーターに指示を出す「日勤のスタッフ」になりました。


Ａさんは高卒コース（三交代勤務コース）でしたが、海外赴任を経験したことで自信をつけました。そこで帰国後、高卒コースから大卒管理職コースへの変更を願い出ます。

ですがその希望は叶わなかったんですよね。

だけど、どうしても「高卒でも大卒コースの仕事がしたい！」との思いが強く、同業他社の大手化学メーカーに本社採用で管理職コースとして転職していきました。

高卒から大卒管理職コースへキャリアアップできた好事例ですね

Bさんのケース：中途入社→公務員試験に挑戦→【退職】→警察官

Bさんは高卒の中途採用。最初は前職との違いで苦労していたようでした（仕事内容や三交代の生活リズム）。


ですが、持ち前の人当たりのよさから人間関係は良好。そうするうちに仕事も覚えて三交代の生活リズムにも慣れていきました。


ところがそのころ、県外出身の奥さんが「地元に帰りたい..」と言うように。そこで、奥さんの地元で警察官になる決意をします。


三交代ならではの「勤務時間の短さ」を利用して公務員試験の勉強を開始。見事合格し、奥さんの地元で警察官として採用されました。

化学工場三交代の時間の余裕を有効活用した好事例。「オレやっぱ三交代向きじゃなかったわ」と後悔しても、働きながら再チャレンジできます

Cさんのケース：中途入社→苦手な仕事あり→【退職】

Cさんの場合

心の負担が大きすぎて計器室の担当ができない
↓
一人前になれない
↓
上司、先輩にプレッシャーをかけられる
↓
上司、先輩に追い込まれる
↓
会社を辞める

　
こういった残念な結果になってしまいました。


Cさんの能力が低かったわけではありません。ただ、仕事には「向き・不向き」があるということを思い知らされた事例でした。

Dさんのケース：公立大学卒→他工場から異動→仕事、人間関係に不安→【退職】

Dさんは公立大卒の中途入社。私の工場とは別の同社工場に入社します。その後、家族の都合により私がいる工場に異動してきました。


Dさんが元いた工場は、私の工場より大規模なんですね。だから、異動してきた当時は

「私はここより大きい工場でやってたんで自信あります」※実際には言ってない

てきな様子がうかがえました。ですが、工場って規模じゃないんですよね。私の部署は、とても複雑で、暑くて、寒くて、汚くて、人間関係もよくない部署。


おそらくDさんは「こんなはずじゃなかった」と思ったはずです。ですが、人見知りで物静かな性格のDさんは一人で抱え込むことになります。


そんなとき、追い打ちをかけるように「パワハラ気質」のある人と同じ班になってしまったんですね。これが「とどめ」でした。


そのときの課長は、Dさんを日勤にして引き留めましたが時すでに遅く退職してしまいました。

まとめ：三交代を退職する理由は簡単です【化学工場で回避せよ】

三交代勤務者が退職する5つの理由

• 健康問題
• 家族との時間不足
• 人間関係
• 慣れるまで時間がかかる
• 給料や待遇面の不満

まだ三交代勤務しないでください【化学工場なら退職を回避できる理由】

• 化学工場プラントオペレーターとは？
• なぜ退職を回避できるのか？：大手が多いから
• それでも化学工場三交代を辞める理由とは？

私は20年以上、化学工場でプラントオペレーターをしていますが辞めていく方の退職理由の多くは「人間関係」です。一般的な仕事と同じですね。

つまり、三交代勤務を退職する理由は「夜勤」や「健康問題」の可能性は低いです

あなたがもし三交代勤務をするつもりなら「化学工場プラントオペレーター」をおすすめします。以下のようになれますので。

三交代勤務に興味をもったあなたは正解です。三交代さえすれば、未経験でも学歴不要で大企業の正社員になれますので。

今回は以上となります。

それでは。

あなたの人生に幸あれ。

転職エージェントを使って安心してプラントオペレーターになりたい

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