化学工場プラントオペレーターはやめとけと言われる理由10選【現役22年が徹底解説】

この記事では、こういった悩みを解決できます。


私は現役22年の化学工場プラントオペレーターですが、過去に何度も「もう辞めてやる！」と思ったことも、同僚が一気に辞めてしまったこともありました。だけど私は辞めるつもりはありません。


なぜなら、やめとけ！と言われる理由以上の「圧倒的メリット」があったから。


この記事では、やめとけと言われる理由と一緒に「それは誤解ですよ、実際はコレ」といった、現場から見たリアル意見を書きます。


もちろんダメなところはダメ！と書きますので最後までじっくりお読みくださいね。プラントオペレーターに転職をお考えの方は、この記事を読んでから判断すると失敗が減るはずです。

化学工場プラントオペレーターはやめとけと言われる理由10選【現役22年が徹底解説】

「プラントオペレーターはやめとけ。きついから」と言われる理由は以下の通り。

これ、「確かにその通り！」ってこともあるんですが「待って、そうじゃない」ってこともあります..

一部のネット書き込みが切り抜きされたり、「工場だから」とネガティブな決めつけがあったりしますのでね..

そこで、現役22年の私がプラントオペレーターのリアルを解説していきます。

土日休みじゃないから遊びにいけない

半分正解で半分おおげさですね。正確に言うと

これが事実に近いかと。自由度かなり高いです。


例えば、飲食やアパレル、宿泊業みたいな土日が忙しい職種と比べると自由度は圧倒的に高い。なぜなら、土日に仕事が入るのは「たまたま」だから。

プラントオペレーターは「交代勤務」

プラントオペレーターは24時間運転の化学工場の仕事です。これに対応するため24時間を3で割った「8時間の交代勤務」をします(12時間2交代もあり)。


下記は「4班3交代」の例。各班8時間で交代して常にどれか一つの班は休みになります。

3交代勤務のシフト例

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Ａ班

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Ｂ班

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Ｃ班

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Ｄ班

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ランダムに土日休みがありますよね。もし遊びの予定があれば有給を予約しておくイメージです。

大手の交代勤務だと有給は「お互い様」で新入社員でもほぼ消化できます。

夜勤がある

夜勤はきついです。「人間は夜寝るようにできている」とか「40歳超えるときつい」とかたぶん本当です。経験22年の47歳ですが年々きつくなってきてますので。

だけど聞いて欲しい..大手夜勤には「弱者の希望」がある！

これが圧倒的真実です。夜勤に人生救われたと言っても言い過ぎじゃありません。なぜなら、

偏差値42の「名前書けば誰でも入れる田舎の大学」をギリギリで卒業したような私でも、夜勤のおかげで日本を代表する大企業に入れました。

これだけでもう夜勤の価値はあるはずです。さらに上記のようなメリットもついてきます。まさに弱者の希望ですよね。

肉体労働

プラントオペレーターって「パトロールと監視」が主な仕事なんですよね。ですので、「男の工場肉体労働！」ってイメージとは違います。

プラントオペレーターの1日【ダイセル公式】

たとえ肉体労働でも定年まで続けられる

上記の理由で肉体労働とはいえ多くの方が定年まで交代勤務を続けます。プラントが広く「よく歩く」のも健康で長く続けられる理由ですね。

スキルの汎用性がなく辞めたら終わり

もし辞めるなら「他社のプラントオペレーターに転職」がベストです。経験者は受かりやすいですしね。辞める理由で一番多い「人間関係」ならこれで解決するはず。

プラントオペレーター以外に転職したい場合

プラントオペレーターのキャリアの幅は狭いですが解決策はあります。例えば

こういった職業なら、「化学工場の安全管理能力、機械操作スキル、夜勤交代勤務、資格試験の勉強経験」が活かされて「適性あり」と判断されるはずです。

大手出身というのも「大手に受かった人」という信頼や、大手で受けた高品質な教育、多様な機器への対応力、品質に対する意識の高さなどが高く評価されます。

仕事内容が難しい

当たりハズレがめちゃんこ激しいです。正統派の部署ガチャ。私はハズレでした..以下がハズレの理由

当たりの部署は上記のほぼ逆で

こういったイメージで、まるで別会社のようなパラダイスになります。

可能なら「社内公募制」がある会社を選ぶべし

もし可能なら「社内公募制」がある会社にした方がいいです。

無駄イベントがやたら多い

大手は人材もお金も多くあるので「無駄」も多いです。出世の望みがなくなった哀しき管理職の仕事を作るため「仕方なく」といった理由もありそうですが、巻き込まれる方はガチの災難です。

危険な仕事がある

化学工場は危険な場所です。「うっかりしていた、知らなかった、省略した」とかの、ちょっとしたことで事故が発生します。だから資格も必要なんですよね(多くの会社は入社時必要なし)。

≫化学物質による災害発生事例

有害物質の取り扱い

引火性、爆発性、毒性、腐食性などを持つ化学物質を扱うプラントもあります。これらは、火災や爆発、中毒などの重大な事故を引き起こす可能性があります。

高温・高圧・高所環境での作業

高温や高圧、高所での作業が必要となることがあり、火傷や圧力異常による機器の破損・漏洩、転落・落下などの危険があります。

夜勤ありの交代勤務

夜勤ではよく眠れないまま出勤することもあり、注意力が低いまま危険な作業をすることもあります。「パチンコに行ってた」みたいな自己責任の場合も多くありますが、過酷な環境ではあります。

とはいえ、大手の場合しっかりした教育があります。人員の余裕もあるはずです。ですので、それほど心配する必要はありません。ちょっと残念な同僚たちも無事故で平和にやってます(現役22年の感想)。

事故やケガは本人だけじゃなく会社の社会的・金銭的ダメージがエグいです。ですので、安全対策には会社も本気を出します。

日勤になると給料クソ安い

日勤になるとアホほど給料下がります。私の場合だと月に8万、年収で100万ほど下がります。

深夜業手当は経験年数・基本給によって変わるので月5万円は目安です。とはいえ、ガチのパート一人分(奥さん一人分)ほど吹き飛ぶ計算です。

プラントオペレーターのメリットが吹き飛ぶ..

プラントオペレーター「3大超強メリット」が

なんですが、この一つが吹っ飛びます。さらに、そもそもの勤務時間が長い上、交代勤務みたいに「引継ぎ」で逃げれないので残業も増えがち。

日勤になる理由

ではなぜ日勤になるのでしょうか？以下がその主な理由です。

日勤の仕事内容例

なんやかんや、交代勤務の方が「圧倒的に」人気があります。

管理職に出世できない

多くの大手では、「オペレーターコース」と「管理職コース」に分かれて採用されます。それぞれの学歴は以下の通り。

会社によっては公募制などでコース変更可能な場合もあるようです。

そもそもなる必要がない

多くのオペレーターにとって「管理職に出世できない」はメリットになるはずです。なぜなら、なれないというより「なる必要がない」から。それは

平社員のままでしっかりガッツリ給料もらえるから。

こんなおいしい職業なかなかないですよ。いやほんとに。けど、一部の人は「せっかくなら課長とか管理職になってみたい！」と考える人も出てきます。

これはきっと給料よりも、「やりがい、プライド、使命感が大事」といった価値観ですね。

モテない、結婚できない

「プラオペは工場だからモテない、交代勤務だから結婚できない」は妄想です。完全に偏見。

モテる人は「憎たらしいほど」モテるし、私の工場は田舎の地方都市ですが95％ほどの人は適齢期に結婚してます(逆に田舎だからかもしれませんが)。

ではなぜそう言われるのか？

完全にイメージですね。風評被害ってやつですよ。以下にまとめます。

これらの風評被害は少子化対策に悪いので業界で一丸となって払拭していく必要があります。で、大事なことなので最後にちゃんと言っておきますね。
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プラントオペレーターはモテます。結婚できます。結婚後も潤沢な資金と、有給・定時な増し増しフリータイムと、バイトのごときお気楽ノンストレスな人生で、家族で幸せに過ごせます。

まとめ：「プラントオペレーターやめとけ」をそのまま信じるのはもったいない！

この記事では下記の「プラントオペレーターやめとけ」と言われる10の理由を解説しました。

プラントオペレーターは100年以上前からある伝統の職業です。

最近でこそ「ワークライフバランス」とか言われるようになりましたが、プラントオペレーターは交代勤務をすることで「とっくの昔に」達成しています。

つまり、そもそも頑丈な交代勤務というシステムを大手の資金力でガチガチにパワーアップさせたのが「大手プラントオペレーター」という職業なんですよね。

もちろんきついこともありますが、それ以上に一般的な職業にはない魅力がぎっしり詰まった賢い働き方です。


さらにすごいのが、そんなガチ安定職業に

• たった志望動機をガチるだけで
• たった面接をガチるだけで

手が届くところ。学歴も経験も不要です。こんな職業なかなかないと思います。もし「ちょっと興味ある」と思われた方は下記をどうぞ。


大手本体の正社員として働ける化学工場や、実際に合格できる具体的な方法を解説しています。人生が変わってしまって困る方は見ないでください。
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